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パナソニックと神戸高専、小型高濃度ファインバブル発生デバイスを共同開発
- 2025/9/24 13:39
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■ベンチュリ構造に球体設置、圧力損失を抑制し高効率化
パナソニック ホールディングス<6752>(東証プライム)傘下のパナソニックくらしアプライアンスは9月24日、神戸市立工業高等専門学校機械工学科の鈴木隆起教授と共同で、小型高濃度ファインバブル(FB)発生デバイスを開発したと発表した。FBは直径100μm未満の微細気泡であり、電気的相互作用や疎水性相互作用、気泡消滅時の圧力変化など多様な作用を持つため、洗浄や美容・健康分野で応用が期待されている。従来はベンチュリ構造を用いた発生法において、気泡濃度を高めると圧力損失や流量低下が課題となっていた。
今回開発したデバイスは、ベンチュリ管の入口部に球体を設置する独自構造を採用し、水流速度を高めつつ圧力損失を抑制した。さらに内部構造を精密設計することでFB発生効率を大幅に向上させ、流量低下を防ぐことに成功した。また水流モードを切り替えることで、ウルトラファインバブル(UFB)とマイクロバブルの発生比率を調整でき、用途に応じた最適な気泡供給が可能となった。
加えて美髪効果の検証も行われ、水道水中の金属イオンが毛髪表面に付着しトリートメント剤の浸透を妨げる現象を、UFBが低減することを確認した。さらにUFBの増加によって剤の吸着が促進され、まとまり感やツヤ感などの効果がモニター評価で認められた。同社は今後もヘアケア領域で新たな習慣を提案し、技術革新を通じて利用者の美と健康の実現に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)