ARアドバンストテクノロジ、株式分割で流動性向上へ、株主優待は分割後も維持

■1株を3株に分割、発行済株式は1,037万株超に拡大

 ARアドバンストテクノロジ<5578>(東証グロース)は9月24日、株式分割、定款の一部変更および株主優待制度に関する決議を発表した。株式1株を3株に分割し、株式の流動性向上と投資家層の拡大を狙うものである。基準日は2025年11月30日(実質的には11月28日)で、効力発生日は12月1日とされている。これにより発行済株式総数は345万7840株から1,037万3520株に増加し、発行可能株式総数も1289万2000株から3867万6000株へ改定される。

 今回の株式分割に伴い、新株予約権の行使価格も調整される。第1回および第2回新株予約権の行使価格は83円から28円に、第4回新株予約権は525円から175円に修正される。資本金額については変更はなく、定款第5条の「発行可能株式総数」に関して会社法に基づき改定が行われる。効力発生日は株式分割と同日の2025年12月1日である。また、2025年8月期の期末配当は8月31日時点の株式数を基準に実施されるため、株式分割の影響は受けない。

 株主優待制度については、基準日を毎年2月末日とし、1単元(100株)以上を保有する株主に対し1,000円分のAmazonギフトカードを贈呈する現行制度を維持する。株式分割後も「1単元以上保有」の条件は変わらず適用され、少額投資家を含め幅広い株主にインセンティブが提供される仕組みが続く。同社は株式分割を通じて投資家層を拡大し、企業価値向上を図る姿勢を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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