クリーク・アンド・リバー社、360度動画再生システム「easy360」提供開始、集合研修や展示会での運用負荷を軽減

■災害・事故防止教育に活用、直観的操作と多言語対応を実現

 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東証プライム)は10月1日、VRを活用した集合研修や展示会での運営負担を軽減するため、360度動画再生システム「easy360」の提供を開始した。「easy360」は直観的な操作によりVRゴーグル内で動画を一括再生・個別再生できる仕組みで、Meta Quest 3/3SやPANCAKE SEに対応する。既存の360度動画を利用できるほか、新規制作にも対応し、多言語表示や不正コピー防止の難読化技術、アフターサポートも備えている。シンプルな設計を採用することで、従来の複雑な設定作業を不要とし、教育現場や展示会での効率的な運用を可能とする点が特徴である。

 同システム開発の背景には、VRを使った体験学習の高い効果がある。災害や事故といった現実では再現困難な状況を安全に体感できることから、安全教育や研修の分野で注目されてきたが、運営側の設定や操作の煩雑さが課題とされていた。「easy360」はこうしたニーズに応え、参加者に緊張感を持たせつつ没入型の学習効果を実現し、同時に運営者の業務負荷を軽減する。企業研修、展示会、体験型教育など幅広い分野での活用が見込まれている。

 クリーク・アンド・リバー社は2016年からXR事業を手がけ、グループ会社のVR Japanとともに法人向けのコンテンツ開発やハードウェア販売を進めてきた。さらにメタバース活用や観光振興への応用にも取り組んでおり、2024年にはVR機器開発のShiftallをグループ化するなど事業を拡大している。同グループは今後もプロフェッショナルネットワークを生かし、XR事業の拡大と新たな価値創出を目指す考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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