商船三井、LNG船のメタンスリップ98%削減に成功

■NEDOプロジェクト、目標の70%を大幅に上回る

 商船三井<9104>(東証プライム)は10月7日、カナデビア、ヤンマーパワーソリューションと共同で取り組む、LNG燃料船からのメタンスリップ削減技術の実船試験において、削減率98%を達成したと発表した。同試験は、国立研究開発法人NEDOのグリーンイノベーション基金事業「次世代船舶の開発」プロジェクトに採択されたものであり、2025年5月より大型石炭専用船「REIMEI(苓明)」を用いて実施されている。目標としていた70%を大きく上回る成果で、温室効果ガス排出削減に向けた海運業界の技術革新が進展した。

 このプロジェクトは2021年度から2026年度までの6年間で、エンジン改良とメタン酸化触媒の組み合わせによりメタンスリップを大幅に削減する技術の社会実装を目指すものである。すでに2022年には陸上試験で93.8%の削減実績があり、一般財団法人日本海事協会から世界初の「鑑定書」を取得していた。今回の実船試験では、日本とオーストラリア間の航路において、気象や運航条件が変動する中でも、75%負荷時に陸上試験を上回る高水準の結果が得られた。

 今後は2026年度末まで試験を継続し、装置の性能や触媒の耐久性を評価した上で、2027年度以降の実用化を図る方針である。商船三井を含む3社は、早期の技術確立により、国際的な温室効果ガス削減の取り組みにおいて、海運分野からの貢献を強化していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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