山忠、中期滞在型マンスリー事業に参入、名古屋・中村公園駅前に複合ビル用地も取得

■家具付き短中期物件で多様な滞在ニーズに対応

 山忠<391A>(名証メイン)は10月14日、マンスリーマンション事業の開始と名古屋市中村区における固定資産の取得を発表した。新規事業は、賃貸マンションとビジネスホテルの中間に位置づけられる家具家電付きのマンスリーマンションを提供するもので、契約期間1カ月から1年未満の中期滞在ニーズに対応。賃貸・マンスリー・ホテルの三層による商品構成により、顧客層の拡大とストック型収益の確保を図る。事業開始は2026年1月を予定しており、初期費用は軽微と見込まれている。

 加えて、同社は本社移転を見据えた固定資産の取得を決定した。対象物件は、名古屋市営地下鉄東山線「中村公園駅」から徒歩1分の立地にあり、土地・建物を含む複合用途ビルとして活用する計画である。本社機能の移転による採用強化と、賃貸需要を見込んだ資産活用が目的で、2028年2月以降の建て替え・竣工を予定。取得価額および相手先は守秘義務のため非開示だが、自己資金と借入を組み合わせて充当する。

 いずれの施策も、同社が掲げるストックビジネスの強化と中長期的な企業価値向上を視野に入れたものとされる。なお、いずれも2026年4月期の業績に与える影響は軽微との見通しが示されており、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに公表する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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