ポート、群馬伊勢崎第一蓄電所が需給調整市場で取引開始、本格参入へ検証進む

■群馬伊勢崎第一蓄電所が一次調整力取引を開始、計画通り進捗

 ポート<7047>(東証グロース・福証Q‐Board)は10月16日、系統用蓄電所事業の参入検証の一環として、ポート群馬伊勢崎第一蓄電所が需給調整市場(一次調整力)での取引を開始したと発表した。稼働開始から3~6ヶ月後の取引開始を目指していた計画通りの進捗であり、卸電力市場よりも高い収益が期待できることから、今後の収益性を検証したうえで本格参入を判断する。同社は再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力の需給調整力不足を社会課題と位置づけ、系統用蓄電池の活用を通じて調整力提供や電力調達支援を目指している。

 同社は「社会的負債を、次世代の可能性に。」を掲げ、成約支援事業を中心に展開する。電力・ガス分野では契約獲得から開通までを一気通貫で支援し、年間総成約件数は90万件を超える国内最大級の規模を持つ。2025年3月31日付で公表した蓄電所事業の検証開始方針に基づき、群馬県内で3カ所の蓄電所を開発しており、第一蓄電所(伊勢崎市、出力約2MW・容量約8MWh)に続き、太田蓄電所(太田市)および伊勢崎第二蓄電所(10月中旬稼働予定)も需給調整市場での取引を予定する。3カ所合計の投資規模は約10億円。需給調整市場での取引区分は応動時間によって一次から三次まであり、同社は段階的に二次・三次調整力市場への参入も視野に入れる。

 日本国内の系統用蓄電池市場は、再エネ比率の上昇を背景に2022年実績41.7億円から2030年には758億円へ拡大が見込まれている(富士経済調べ)。ポートはこの成長分野を、取引先電力事業者の業務支援機会としても捉え、需給バランス安定化を通じた社会貢献を図る方針だ。2026年3月期中に本格参入の可否を決定する予定で、当期業績には保守的に織り込み済みとした。初年度は赤字を想定しているが、需給調整市場での取引成果を踏まえ、投資家への情報開示を適宜行うとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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