CaSy、沖縄のサンジュを完全子会社化、家事支援サービスの拡大へ
- 2025/9/1 07:02
- IR企業情報

■共働き世帯増加で需要拡大、地域ネットワーク活用しサービス品質を強化
CaSy<9215>(東証グロース)は8月29日、沖縄県を拠点とするサンジュの株式を取得し、完全子会社化すると発表した。サンジュは沖縄県および広島県で地域密着型の家事代行やハウスクリーニング事業を展開し、確立した顧客基盤と人材ネットワークを有している。同社は高いリピート率と品質管理体制により地域社会で信頼を築いてきた。CaSyはテクノロジーによるサービス効率化を強みとし、今回の子会社化を通じて両社のシナジーを発揮し、エリア拡大と事業成長を同時に実現する考えである。
家事支援サービスの需要は、共働き世帯の増加や社会意識の変化を背景に拡大している。内閣府の調査によれば「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」との考えに反対する割合は65%に達し、平成4年の34%から大きく上昇した。こうした社会的潮流に対応するため、同社は人材確保や品質担保を課題としつつ、新規エリア進出に取り組んできた。サンジュの買収により、既存の地域密着型運営ノウハウとCaSyのテクノロジーを融合させ、持続的な成長基盤を構築する狙いである。
今回の取引では、サンジュ株式1,000株(議決権100%)を取得し、取得価額は90百万円、アドバイザリー費用を含む総額は93百万円となる。株式譲渡契約締結および実行は9月5日を予定している。サンジュは2018年設立で、2024年3月期の売上高は89百万円、経常利益6百万円を計上した。なお、今回の子会社化がCaSyの今期連結業績に与える影響は現在精査中であり、必要に応じて速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)