【注目銘柄】モリトは3Q過去最高業績・高利益進捗率を見直し割り負け株買いが拡大

■大阪万博関連買いも追い風に上昇基調強まる

 モリト<9837>(東証プライム)は、前日16日に12円高の1589円と続伸して引け、25日移動平均線を出没する三角保ち合いから上放れる気配を強めた。同社株は、3連休前10日の取引時間中に発表した今2025年11月期第3四半期(2024年12月~2025年8月期、3Q)業績が、過去最高で着地し今年4月に上方修正された11月通期業績に対して高利益進捗率を示したものの、日経平均株価が491円安と急落するなかツレ安して利益確定売りに押されていたが、目先調整一巡として割り負け株買いが増勢となった。ヒストリカル的にも、今年7月の今期第2四半期(2024年12月~2025年5月期、2Q)の好決算・増配発表時に約250円の急伸を演じおり、連想して再現期待を高めている。また政策協議を進めている自民党と日本維新の会が、「大阪副首都構想」の協議会を設置すると報道されたことから、大阪銘柄が軒並み高になっており、大阪が本社で、大阪・関西万博では環境配慮型商品を展示した同社株に買いが波及した側面もある。

■3Q純利益は負ののれん発生益で上方修正の通期業績を2億円超オーバー

 同社の今11月期3Q累計業績は、売り上げ405億9500万円(前年同期比14.0%増)、営業利益23億8300万円(同10.6%増)、経常利益26億4400万円(同15.7%増)、純利益30億1300万円(同89%増)と続伸し、3Qとして過去最高を更新した。アパレル関連事業では、昨年11月に買収したMs.ID(福岡県福岡市)や今年1月に買収したミツボシコーポレーション(広島県福山市)の新規連結や国内アパレル事業の復調、スポーツ・アウトドア関連商品の増加などで売り上げが229億4000万円(同29.4%増)と好調に推移し、プロダクト関連事業の売り上げも文具商品、猛暑対策商品などの寄与で46億5100万円(同2.3%増)となったことが要因となった。

 今11月期通期業績は、第4四半期に米国の通商政策の影響や猛暑によるアパレルブランドの冬期販売期間の短縮化などを懸念して今年4月の上方修正値を据え置いた。売り上げ560億円(前期比15.4%増)、営業利益32億円(同11.5%増)、経常利益33億円(同9.9%増)、純利益28億円(同8.9%増)と見込んでいるが、今期3Q経常利益は、この通期予想業績に対して80%の利益進捗率を示し、純利益は、ミツボシコーポレーションの負ののれん発生益11億500万円の計上で通期予想をすでに2億1300万円上回った。期末にかけ業績再上ぶれ期待も高まる。なお今期配当は、年間69円(前期実績63円)への連続増配を予定している。

■25日線出没の三角保ち合いを上放れPER15倍、配当利回り4%の修正に再発進

 株価は、年初来高値1663円からトランプ関税による世界同時株安にツレ安して年初来安値1230円まで調整したが、今期業績の上方修正で1451円、今期配当の増配で1510円と上値を伸ばして、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴルデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆して年初来高値目前の1623円まで買い進まれた。足元では全般波乱相場のなか25日移動平均線を出没する三角保ち合を続けてきた。PERは15.1倍、PBRは1.06倍、年間配当利回りは4・34%と市場平均を下回り割り負けており、まず年初来高値奪回に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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