ウィルソン・ラーニングWがストップ高、ASU/サンダーバードと共同教育プログラム開発へLOI締結

■次世代リーダー育成強化へ、ASUと協業枠組み構築

 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>(東証スタンダード)は12月1日、アリゾナ州立大学およびサンダーバード・グローバル経営大学院と、共同プログラム開発に向けた意向表明書(LOI)を11月21日に締結したと発表した。世界トップレベルのグローバルマネジメント教育と同社グループが有する営業・リーダーシップ開発の研修資源を組み合わせ、次世代リーダー育成に資する包括的な学習プログラムの構築を目指す。同提携は同社の「L×ETC構想」における教育・コンサルティング領域を具体化する取り組みでもある。

 両者は、企業向けリクルーティングや共同プロモーション、対面研修との連携、修了証発行やアルムナイ組織構築など、エグゼクティブ教育を中心とした協業を進める予定である。今後は日本・北米・アジア地域を対象とした短期集中プログラムやハイブリッド型研修の共同開発を進め、学びのエコシステム構築を加速する方針だ。現時点の業績影響は軽微だが、中長期的には新たな成長領域として寄与が見込まれる。

■提携期待でストップ高

 同社の株価は前日比50円高の228円ストップ高となった。アリゾナ州立大学サンダーバードとの共同プログラム開発に向けたLOI締結が材料視され、成長領域拡大への期待が急速に強まった。出来高は9時台で50万株超と急増し、需給もタイト化している。業績は足元赤字だがPBR2.95倍と資産価値は意識されやすく、年初来安値58円からの急回復トレンドが継続している。中長期の事業拡大シナリオを織り込む買いが優勢である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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