【株式市場】日経平均1388円高で大幅反発、全33業種が上昇、高市トレード再燃

■ソフトバンクG・銀行株など主導、TOPIXも63ポイント上昇

 10月20日前場の日経平均株価は、1388円25銭高の4万3970円40銭と大幅に反発して取引を終えた。東証株価指数(TOPIX)も63.65ポイント高の3234.09となり、主要株価指数が揃って上昇した。東証プライム市場では値上がり銘柄が1480に達し、全体の9割を超える全面高商状となった。日経平均構成銘柄では約220銘柄が上昇し、値下がりは8銘柄にとどまった。

 業種別では全33業種が上昇。情報・通信業、銀行業、精密機器などが上げを主導した。特にソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)を含む情報・通信株や、前週末に売られていた銀行株の戻りが顕著だった。値上がり率1位はその他製品で、次いで電気機器、ゴム製品、情報・通信、銀行、精密機器が続いた。上昇率上位にはアステリア<3853>(東証プライム)、古野電気<6814>(東証プライム)、キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)などが並び、半導体関連や生成AI関連への資金流入も観測された。

 背景には、自民党と日本維新の会による連立協議の進展で国内政治の安定化期待が強まったことがある。加えて、前週末の米国株高が東京市場に追い風となり、海外投資家の買い戻しも加速した。投資家心理は大きく改善し、東証33業種すべてがプラス圏で取引を終えるなど、幅広い銘柄に買いが広がった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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