コンヴァノ、韓国HM社と鼻筋形成用糸リフトを共同開発、日本で独占輸入代行へ

■吸収性糸による長期形状保持を実現 切らずに自然な立体形成を目指す

 コンヴァノ<6574>(東証グロース)は10月21日、連結子会社のシンクスヘルスケアが韓国HM Solution社と鼻筋形成用糸リフト素材の共同開発および日本市場での独占輸入代行に関する業務提携契約を締結すると発表した。糸リフト技術を用いた「切らずに自然な鼻筋形成」を実現する新製品の開発を目指すもので、自由診療領域における高単価施術の拡大を狙う。

■糸リフトによる非侵襲的鼻形成を共同開発

 日本の美容医療市場では、切らずに立体的な輪郭形成を求める需要が拡大している。従来のヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入は、吸収による形状崩れや感染リスクなどの課題を抱えていた。今回の提携では、吸収性糸を用いた柔軟かつ形状保持力の高い新構造「コグ」を共同開発し、自然な立ち上がりと長期安定性を実現する。素材にはPDO、PCL、PLLAなどを候補とし、最適化を図る。HM Solution社は設計・製造支援や臨床データ提供、特許出願協力などを担い、シンクスヘルスケアは薬機法対応や臨床評価、販路開拓など日本側の運用を担う。

■鼻筋領域に特化した独占輸入体制を構築

 契約に基づき、シンクスヘルスケアは日本国内における鼻筋形成用糸リフト製品の独占輸入代行権を取得する。独占条件や期間は非開示だが、販売数量と品質要件を満たすことを前提とする。これにより同社グループは、LG Chem社製ヒアルロン酸注入剤に次ぐ第二の収益柱を形成し、糸リフト市場での存在感を高める。2025年8月に発表したMETA BIOMED社との提携が中顔面・ほうれい線領域を対象とするのに対し、今回のHM Solution社との提携は鼻筋領域を主用途とするため、両者は補完関係にある。今後は臨床教育プログラムやクロスセル展開を通じ、早期市場浸透と持続的成長を図る方針である。

■株価は急騰

 株価は10月22日午前に199円(10時16分)まで上昇し、前日の終値168円から急騰している。前日までの6営業日で下値を固めていたが、直近の出来高増加を伴う上昇で短期資金が流入した。20日以降の上昇は3日連続となり、出来高も前日比で大幅増加。170円台の上値抵抗を突破したことで買いが勢いづいている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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