マツダと日本製鉄、共創活動を拡大、新型「CX-5」で10%軽量化を実現

■設計・生産・調達の初期段階から両社が連携、短期間で最適構造を実現

 マツダ<7261>(東証プライム)は10月23日、日本製鉄<5401>(東証プライム)と連携を強化し、両社の共創活動による成果を新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-5」に適用したと発表した。従来の完成車メーカーと素材メーカーの枠を超えた協働により、短期間で最適な車体構造を実現した。日本製鉄の次世代鋼製自動車コンセプト「NSafe(R)-AutoConcept ECO3(エコキュービック)」を活用し、剛性や衝突安全性を維持しつつ、鋼材重量を前モデル比10%削減した。

 自動車業界では電動化・知能化・環境対応が加速し、素材価格や地政学リスクの上昇などでサプライチェーンの強靭化が課題となっている。マツダは「2030経営方針」で原価低減とサプライチェーン改革を重視し、取引先との長期的な協働を通じ、開発初期段階から効率的なものづくりを追求している。今回の取り組みでは、日本製鉄が設計・生産・調達段階から参画し、両社の解析技術と開発ノウハウを融合。結果として、車体性能の向上と原価低減の両立を可能にした。

 また、開発初期から鋼板材料を共同選定し、マツダの組立工場に近い日本製鉄の製造拠点を採用したことで、輸送コストやCO2排出を削減。在庫圧縮や安定供給にも寄与した。両社は今後、対象車種を拡大し、車種横断的な共創を通じて強靭なサプライチェーン・バリューチェーンの構築を進める方針である。マツダの向井武司専務は「共創で新しいものづくりを加速し、1000億円規模の原価低減と固定費効率化を実現する」と述べ、日本製鉄の廣瀬孝副社長も「設計から量産まで技術融合を深化させ、共創価値を高める」と語った。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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