
■日本人トリオが導くドジャース快進撃!山本完投で経済効果にも波及
ロサンゼルス・ドジャースは10月25日、カナダ・トロントで行われたワールドシリーズ第2戦でブルージェイズに5―1で勝利した。先発の山本由伸投手(27)が105球で4安打1失点8奪三振の完投勝利を挙げ、2試合連続完投は2001年以来24年ぶりの快挙となった。これによりドジャースは1勝1敗のタイとし、本拠地ロサンゼルスへ勢いを持ち帰る形となった。大谷翔平、佐々木朗希を含む日本人トリオの存在感が高まるなか、日米双方の経済・株式市場にも波及する「大谷経済圏」への注目が一段と強まっている。
■空前の経済波及、「大谷経済圏」広がる
大谷翔平の経済効果は、推計で約1300億円に達すると言われている。観客動員数は400万人を超え、スポンサー契約や広告収入が急拡大。球団経営やグッズ販売のみならず、開催地の観光・飲食業など地域経済全体に波及している。ドジャースタジアム周辺では「ドジャース効果」と呼ばれる消費増加が顕著で、関連商品の売上も急伸。MLB公式スポンサー企業にも大きな恩恵が及んでおり、スポーツの枠を超えた社会現象として注目を集めている。
■株式市場で高まる「大谷関連」への期待
株式市場では、大谷選手やドジャースの活躍を追い風に関連企業の株価が堅調だ。NIKE、Topps、ドジャース親会社のGuggenheim Partnersなど米国企業のほか、MLBとパートナーシップを結んでいるディップ<2379>(東証プライム)、ドジャースとパートナーシップを結んでいるコーセー<4922>(東証プライム)、大谷選手と契約しているアシックス<7936>(東証プライム)、セイコーグループ<8050>(東証プライム)、ゼット<8135>(東証スタンダード)などが物色対象となっている。短期的な上昇に加え、スポンサー銘柄を中心に活況が続く。ワールドシリーズ開催中は物販・観光・外食関連株も注目され、投資家心理を押し上げている。
■スポンサー戦略の深化、ブランド価値を押し上げる波
大谷翔平の二刀流と誠実な人柄は、契約企業のブランド戦略に新たな力を与えている。伊藤園<2593>(東証プライム)、JAL(日本航空)<9201>(東証プライム)、セコム<9735>(東証プライム)、ワコールHD<3591>(東証プライム)、日清製粉グループ本社<2002>(東証プライム)、伊藤忠商事<8028>(東証プライム)傘下のファミリーマートなどの国内企業は広告展開を強化し、新製品やブランド訴求を拡大。海外ではニューバランス、Beats、HUGO BOSS、ポルシェジャパンなどが契約を拡大し、グローバル市場での露出を高めている。「大谷関連銘柄」はスポーツと経済の接点として市場テーマに浮上しており、企業価値の再評価が進む一方、イベント後の反動や広告収益化の不透明さには注意も必要だ。それでも、大谷翔平がもたらす経済的・社会的インパクトは、スポーツの新たな価値を提示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
【ワールドシリーズ2025 今後の日程】
・第3戦 10/28(火)9:00 ドジャー・スタジアム
・第4戦 10/29(水)9:00 ドジャー・スタジアム
・第5戦 10/30(木)9:00 ドジャー・スタジアム
・第6戦 11/1(土)9:00 ロジャース・センター
・第7戦 11/2(日)9:00 ロジャース・センター
(※一方のチームが4勝した時点で終了)























