LIXIL、AI活用でトヨタ元町工場のトイレ改修支援、AIセンシングで「混まないトイレ」実現へ

■混雑解析とシミュレーションで快適な職場環境を構築

 LIXIL<5938>(東証プライム)は10月28日、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)元町工場(愛知県豊田市)で、AIを活用したトイレ改修計画の実証プロジェクトを実施したと発表。老朽化した工場施設の改善を進めるトヨタ自動車の方針に基づき、混雑の可視化と予測シミュレーションを通じて、快適で効率的な職場環境づくりを支援する狙いがある。LIXILは独自のAI設計支援サービス「A-SPEC Pro」を活用し、実測データをもとに最適なトイレ改修案を提案した。

 今回の実証では、ソニーセミコンダクタソリューションズのインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」とエッジAIプラットフォーム「AITRIOS」を採用。トイレ利用の混雑状況をセンシングし、業務特性や時間帯による利用傾向を分析した。得られたデータをもとに、器具数や配置を検討する混雑予測シミュレーションを行い、数値に裏付けられた改修プランを作成した。これにより、休憩時間の待機削減や従業員満足度の向上を図った。

 トヨタ自動車は「実情に即した根拠ある改善計画が可能になった」と成果を評価。LIXIL側も「プライバシー配慮とデータ分析を両立した設計支援の実例」と位置づけ、今後も公共・工場施設のトイレ改修において、「混まない」「快適」な空間づくりを推進していく方針を示した。今回の成果は、人への投資を重視する職場改革の一環として、AI技術を用いた設備改修の新たなモデルケースと位置づけられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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