レゾナック・丸紅、バイオマス原料でエチレンプラント操業開始、カーボンニュートラル化へ向け、持続可能な未来を築く

■大分コンビナートでNesteのバイオマス原料「Neste RE」を使用

 レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)のレゾナックと丸紅<8002>(東証プライム)は5月28日、フィンランドのNeste Corporationとともに、大分コンビナートにおけるバイオマス原料由来のエチレンやプロピレンなどの製品製造に向けた協業を開始すると発表。同協業は、カーボンニュートラル化に向けて国内外で高まっているバイオマス製品の需要に応えるもので、2024年6月からバイオマス原料の使用を開始する。

 Nesteが製造したバイオマス原料「Neste RE」を、レゾナックがエチレンプラントを有する大分コンビナートに供給する。Neste REは、使用済み植物油や残渣油など再生可能な原材料から製造される。大分コンビナートは多様な原料を使用する能力があることが特徴で、これまで石油由来原料を使用していたが、同協業により、原料の一部をさまざまなバイオマス原料に置き換えることで、温室効果ガスの排出量削減に貢献する。

 レゾナック、丸紅、Nesteの3社はそれぞれISCC PLUS認証を取得しており、同制度に基づくマスバランス方式を用いて、レゾナック、Nesteはバイオマス認証を付与した製品を製造・販売し、丸紅は同協業のサプライチェーン構築における物流マネジメントを担う。

 同協業は、石油化学産業におけるカーボンニュートラル化の実現に向けた大きな一歩であり、持続可能な社会の実現に貢献していくものと期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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