三菱ガス化学、ペロブスカイト太陽電池向け高機能ポリマー部材を提供

■Japan Mobility Show 2025で小型デモ車に採用

 三菱瓦斯化学<4182>(東証プライム)は10月29日、エネコートテクノロジーズが開発するペロブスカイト太陽電池に対し、高機能ポリマー部材を提供すると発表した。同部材は、10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」(国内最大の自動車展示会)において、エネコートが展示する「ペロブスカイト太陽電池で走行する小型モビリティデモンストレーター」に搭載される予定である。ペロブスカイト太陽電池は、軽量で曲げられ、低照度下でも発電が可能という特性を持ち、建物や移動体、IoTデバイスなど幅広い分野での活用が期待されている。

 同社は中期経営計画「Grow UP 2026」において、ICTおよびモビリティを重点研究領域と位置づけ、ペロブスカイト太陽電池のような先端技術と自社素材を融合させる研究開発を推進してきた。今回提供する高機能ポリマー部材は、ペロブスカイト太陽電池の発電波長域における光透過性に優れ、透明性を確保しながら高い意匠性を実現している。軽量かつ耐久性にも優れており、発電性能とデザイン性の両立を可能とする。

 同社はこれまで、光学・機械・電気・燃焼特性など多様な性能を備えた高機能ポリマーを各市場に供給してきた。今後も「社会と分かち合える価値の創造」という企業ミッションのもと、独自の素材技術を活かし、ペロブスカイト太陽電池分野における新たなソリューションの創出を目指す。軽量で自由度の高い太陽電池と同社の高機能素材との組み合わせにより、次世代モビリティやエネルギー分野での応用拡大が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る