インフォマート、「BtoB 受発注」流通額2兆円突破、過去最速ペースで拡大

■外食回復とDX推進が寄与、利用企業5万社超が取引拡大を牽引

 インフォマート<2492>(東証プライム)は11月4日、クラウド型受発注サービス「BtoBプラットフォーム 受発注」の2025年における年間流通金額が9月末時点で2兆1,022億円となり、年間累計で2兆円を突破したと発表した。前年同月比114.6%と過去最速のペースで伸長し、達成時期も2024年の10月を上回った。同サービスは受発注クラウド市場において国内シェアNo.1を獲得している。

 流通金額拡大の背景には、訪日外国人客の増加による外食需要の回復、原材料高や人手不足を受けた業務効率化ニーズの高まりがある。2025年1~9月の訪日外国人数は約3,165万人と過去最速で3,000万人を超え、インバウンド消費額も2兆1,310億円と前年同期比11.1%増となった。こうした外食需要の持ち直しとDX推進により、買い手企業4,258社、売り手企業47,714社、合計51,972社が利用しており、利用企業数の拡大が取引額の増加を後押しした。

 前年度(2024年)の流通金額は2兆5,454億円で外食産業市場におけるシェアは32.4%と推計されている。今年度も現状のペースが維持されれば前年を上回る見通しで、全体の「BtoBプラットフォーム」でも年間流通金額が通期を待たずして約63兆円に迫る水準に達している。同社は今後も受発注・請求・貿易など企業間取引のデジタル化を推進し、生産性向上と業界全体の持続的成長に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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