ティムス、北海道大学と新規レゾルビン安定化体の独占実施契約を締結

■体内安定性を高めた新規化合物、世界での開発・販売権を取得

 ティムス<4891>(東証グロース)は11月4日、国立大学法人北海道大学が保有する新規化合物に関する全世界での独占的実施許諾契約を締結したと発表した。対象となる化合物は、生体物質レゾルビンの新規安定化体であり、従来は体内での安定性の低さが課題となり医薬品化が進んでこなかった物質である。ティムスは複数の疾患を対象に開発の検討を進めているが、現時点では具体的な適応疾患は非開示としている。

 ティムスはアカデミア発の医薬品シーズ探索を強化しており、2024年7月には北海道大学から脊髄損傷治療薬候補TMS-010の独占的実施許諾を取得済みである。今回の新規化合物はこれとは異なる物質であり、パイプライン拡充の一環として導入したものとなる。契約によりティムスは日本を含む世界各国で本化合物の開発、生産、販売などを独占的に実施する権利を得る。

 契約に伴いティムスは北海道大学に対し一時金および開発進展や承認取得に応じたマイルストーンを支払う可能性があり、総額は2025年12月期研究開発費見込み額の約2割に相当する。また上市後には販売額に応じたロイヤリティ支払いが発生する可能性がある。一時金は既に同社の研究開発費に織り込まれており、当期業績への影響は軽微とされる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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