日野と三菱ふそう、ARCHIONグループ経営体制を発表、CEO・取締役を内定し統合体制固める

■トヨタ・ダイムラー含む4社合意、2026年4月発足へ

 日野自動車<7205>(東証プライム)は11月4日、三菱ふそうトラック・バスとともに、2026年4月1日に発足予定の新グループ「ARCHION(アーチオン)」の経営体制を発表した。両社とダイムラートラック、トヨタ自動車<7203>(東証プライム)の4社は、取締役とチーフオフィサー(CxO)、および日野・三菱ふそうの次期CEOを内定した。ARCHIONは「商用車の未来をともに作る」を理念に掲げ、強固で透明性の高いガバナンスと、各社の強みを生かす体制により、持続的な成長と企業価値向上を図る。

 ARCHIONの取締役会は、10月に公表された5名に加え、ガバナンス・財務・法務などの専門的知見を持つ4名の独立社外取締役を加えた全9名で構成される。代表取締役CEOには三菱ふそうのカール・デッペン氏、CFOにはヘタル・ラリギ氏、CTOには日野の小木曽聡氏が就任予定とされた。さらに、日野と三菱ふそうでは、グループ発足に伴い事業会社の価値創造を牽引する経験豊富な人材を次期CEOに配置する方針であり、日野ではサティヤカーム・アーリャ氏、三菱ふそうではフランツィスカ・クスマノ氏が内定した。

 執行体制では、企画・人事・コンプライアンス・デジタルなど機能ごとにCxOを配置し、戦略策定とグループ横断的な連携を担う構造とした。ARCHIONは各社の伝統と多様性を尊重しながら、新たな企業文化の構築にも取り組む。これらの人事は取締役会および関係当局の承認を経て正式発効する予定であり、経営統合の最終合意に基づき着実に準備が進んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る