ドコモとWOWOW、戦略提携で共同制作・配信強化、ライブから大作ドラマまで

■音楽ライブ拡大、超大作ドラマ「水滸伝」共同制作、NBA・CLも相互提供

 NTT<9432>(東証プライム)傘下のNTTドコモは11月4日、WOWOW<4839>(東証プライム)とコンテンツ分野の業務提携契約を締結した。映像事業の拡大と顧客価値の最大化を目的に、音楽ライブ・オリジナルドラマ・スポーツなどの共同調達・制作・相互提供を進め、両社の映像配信サービス「Lemino」および「WOWOW/WOWOWオンデマンド」で展開する。WOWOWが持つアーティスト・クリエイターとのネットワークと制作力、ドコモの配信基盤・アイドルコンテンツ分野の強みを組み合わせ、映像コンテンツの質と量を高めることが狙いである。

 音楽ライブでは、2026年1月以降、DREAMS COME TRUE、藤井フミヤ、MISIA、ATEEZ、BE:FIRSTらの公演を順次配信・放送する。また「ドコモMAX」「ドコモポイ活MAX」契約者向けに、ライブチケット先行販売や抽選特典、限定グッズなどの提供も予定する。ドラマ分野では、織田裕二主演「北方謙三 水滸伝」を共同制作し、2026年2月15日から両サービスで放送・配信するほか、「ドラマW」シリーズの人気作も順次配信する。スポーツでは、NBAとUEFAチャンピオンズリーグを両社で相互提供し、既に配信・放送を開始している。

 ドコモ・前田社長は「独自のコンテンツ開発力とWOWOWの制作力の連携により、今までにない体験価値を提供する」と述べ、WOWOWの山本社長も「大型オリジナル作品や音楽ラインナップ拡充など新たな価値創出に期待する」とコメントした。両社は今後も映像サービスの共同展開を強化し、エンターテインメント事業の競争力向上を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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