No.1、ナチュラニクスとBCP対応蓄電池を共同開発し販売開始

■エナクラフト発売、SCiB採用で急速充電と長寿命を両立

 No.1<3562>(東証スタンダード)は、11月25日から、ナチュラニクスと共同でBCP対応型ポータブル蓄電池「EnerCraft(エナクラフト)」シリーズを開発し、同日から販売を開始すると発表した。ラインナップは0.5kWhの「EC-700」と2kWhの「EC-2800」で、東芝のSCiBセル、ナチュラニクスの高速充電・再利用技術、No.1の全国サポート網を統合した構成となる。日常時はUPS、災害時は持ち出し電源として利用できるフェーズフリー型電源として位置づける。

 開発背景には、災害激甚化と停電リスクの増大に伴う企業・自治体の事業継続計画(BCP)強化の潮流がある。2018年の台風21号では関西で220万戸超が停電し、復旧に最大16日を要した。従来のポータブル電源は日常利用を前提としないため、非常時に作動しない事例が多く、またバッテリー製造が高い環境負荷を伴う点も課題だった。今回のシリーズでは、セル状態をAI診断し、有効セルを再利用する「サイクルアップ設計」を採用。リファービッシュを通じて再流通させることで、CO₂排出量を1台あたり50%以上削減できる見込みで、災害対応と環境配慮を両立する電源として提案する。

 技術面では、SCiBによる高い安全性と長寿命(2万回超の充放電)に加え、最短18分(0.5kWhモデル)、48分(2.0kWhモデル)での急速充電を実現し、-30℃から55℃までの幅広い温度環境で安定稼働できる。2025年11月25日に「EC-700」、2026年3月に「EC-2800」を発売し、まずは中小企業、自治体、教育・医療機関などBCP対策が求められる領域への導入を進める方針である。その後、物流・交通・建設現場への展開や、再生モデルを新興国の電力インフラとして活用する構想も示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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