マーケットエンタープライズ、埼玉県春日部市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース施策初導入による廃棄物削減へ

 埼玉県春日部市(市長:岩谷 一弘)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、2025年11月20日(木)から連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、春日部市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 春日部市は、ごみとして排出された不要品の中にリユース可能な品目が多く含まれる点を課題として認識し、市民への周知・啓発につながるリユース施策の導入を検討していた。他方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心としたネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」を掲げ、官民連携によるSDGs施策にも積極的に取り組んできた。こうした経緯の中で、同社が春日部市へ働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成」という双方のニーズが一致したことから、「おいくら」を用いた今回の連携が実現した。

■「おいくら」とは

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい利用者が「おいくら」から査定依頼を行うと、全国の加盟リユースショップへ一括で査定依頼され、買取価格・日時・買取方法・口コミなどを比較できる。一度の依頼で複数の査定結果を比較し、売却まで行える手軽さが評価され、これまで約155万人(2025年6月末)の利用実績がある。

■春日部市の課題と「おいくら」による解決策

 春日部市では、事前申請による戸別収集とクリーンセンターへの自己搬入により有料で粗大ごみを収集しているが、大型品や重量物でも市民自身が屋外まで運び出す必要がある。「おいくら」は自宅への訪問や運び出しに対応する出張買取が可能で、大型品でも容易に売却できる。また、市では回収していない冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品も、使用可能であれば買取できる可能性があり、最短で査定依頼当日の売却と受け渡しが可能である。市民の利用料や市の費用負担は発生しない。

■今後について

 11月20日(木)13時(公開時間は前後する可能性がある)より、春日部市ホームページに「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能となる。両者の連携により、二次流通の活性化を通じた循環型社会の実現、さらには社会全体での不要品削減が見込まれるとともに、自治体における廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、売却という形で容易にリユースできることが市民に浸透することで、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が拡大し、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。さらに、市民のリユース意識の向上や循環型社会形成の促進にも資する。この官民連携により、循環型社会の形成に向けた社会的・経済的課題の双方の解決を目指す。

■埼玉県春日部市

 春日部市は、都心から35キロメートル圏、関東平野の中央部に位置する。国道16号が東西に、国道4号・4号バイパスが南北に通り、自動車移動に便利な地域である。豊かな自然と都市機能が調和した快適創造都市であり、SDGs未来都市にも選定されている。「地域ブランド調査2021」のイメージ指標では「教育・子育てのまち」で埼玉県内1位の評価を受け、子どもが生き生きと暮らせる環境が整う。また、「クレヨンしんちゃん」の舞台として全国的にも知られている。約23万人が暮らし、にぎわいとつながりを重視した「すまいるシティ」を掲げ、住みよさと地域の魅力向上を進めている。

・人口:228,941人(男性113,251人、女性115,690人)(2025年11月1日)
・世帯数:114,404世帯(2025年11月1日)
・面積:66平方キロメートル(2025年1月1日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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