【インテージ:2026年お年玉調査】キャッシュレス希望が38.5%に拡大

■もらう側はキャッシュレス志向、渡す側は現金重視

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)傘下のインテージは11月25日、全国の15歳から79歳の男女5000人を対象に実施した「2026年お年玉調査」の結果を公開した。お年玉を「スマホのキャッシュレス決済でもらいたい」とする回答は38.5%となり、前年から8ポイント増加し、調査開始以来で最高水準に達した。

 調査では、特に20歳以下でキャッシュレス志向の高まりが鮮明となった。一方で、お年玉を渡す側では9割以上が「現金で手渡し」を選択する意向を示し、前年と大きな変化は見られなかった。現金の方がありがたみが伝わる、反応や感動を直接感じられるといった理由が多く、受け手と渡し手の意識差が浮き彫りとなった。

■予算総額は2年連続微減の2万4039円、物価高の影響が4割超

 お年玉の予算総額は2万4039円となり、2024年、2025年に続いて2年連続の微減となった。物価高や円安が影響すると答えた人は40.2%に上り、年始の恒例行事として比較的影響を受けにくかったお年玉にも、家計環境の変化が及び始めている可能性が示された。

 学齢別の1人当たり金額では、小学校高学年と中学生で「4001~5000円」、高校生で「9001~1万円」が最多となった。お年玉については「喜んでくれるので続けたい」とする肯定的な声が多い一方、「年齢とともに金額が上がり負担が重い」「金額に悩む」といった声も目立ち、金額と年齢のバランスに頭を悩ませる実態が明らかとなった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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