【注目銘柄】ムサシは上場来高値更新、解散総選挙を先取りし業績再上方修正・再増配期待を高める

■PER12倍、PBR0.5倍台の割安水準が支援

 ムサシ<7521>(東証スタンダード)は、前日13日に寄り付きの買い気配から500円高の2899円と買われストップ高して3営業日続伸した。大引けでは、202円高の2601円と上げ幅を縮小したが、東証スタンダード市場の値上がり率ランキングの第18位にランクインした。読売新聞が、今年1月23日に召集される通常国会の冒頭に高市早苗首相が解散すると観測報道し、高市首相も否定しないことから、同社の選挙システム機材に関連特需が発生し、今2026年3月期業績が再上方修正され、配当も再増配されると期待して関連割安株買いが増勢となった。テクニカル的にも25日移動線を出没する三角保ち合いから25日線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、フォローの材料視されている。

■国政選挙で前期業績は2回上方修正し今期業績もすでに上方修正し増配

 同社は、自社開発の投票用紙交付機、読取分類機、投開票管理システムなどの選挙システム機材を主力製品の一つとしており、衆議院議員選挙や参議院議員選挙の国政選挙や東京都都議会議員選挙などの地方選挙では、発生する関連需要が業績を押し上げてきた。2025年3月期業績は、2024年10月に投開票された衆議院議員選挙で2回上方修正され配当も2回増配された。今2026年3月期業績も、昨年6月投開票の東京都都議会議員選挙や同7月投開票の参議院議員選挙の関連需要で上方修正され配当も増配された。

 今回の衆議院選挙は、通常国会冒頭に解散、「1月27日公示、2月8日投開票」と「2月3日公示、2月15日投開票」の2案が検討されていると観測されており、いずれにしても今2026年3月期業績に寄与して業績再上ぶれ要因になると期待されている。昨年10月に上方修正された今2026年3月期業績は、売り上げ373億7300万円(前期比弱含み)、営業利益26億8700万円(同19.9%減)、経常利益27億4400万円(同42.1%減)、純利益14億6800万円(同57.4%減)と見込み、前期比減収減益率を縮小させる。配当も、期初に前期の年間60円(普通配当36円、特別配当24円)から36円に減配したが、今期中間配当に特別配当10円を上乗せして年間46円に増配を予定し、減配幅を縮小させる。今回の解散総選挙が、観測報道通りに行われた場合は、業績の再上方修正・再増配も想定される。前2025年3月期業績も、衆議院選挙の寄与で2回上方修正され、今2026年3月期業績も、東京都議会議員選挙や衆議院議員選挙の寄与で上方修正されており、再現が有力となる。

■GC示現で上昇トレンド転換しPER12倍、PBR0.5倍の割安修正に弾み

 株価は、前期業績の2回目の上方修正で1775円高値をつけ、今期業績の減益転換・減配予想で1599円と調整したが、今期第1四半期の好決算で2112円とリバウンドし、自民党の参議院選挙敗退に伴う解散総選挙観測の強まりとともに昨年来高値2435円まで上値を追った。同高値後は、再調整安値2214円へ売られ25日線を出没する三角保ち合いを続け今期業績の上方修正・増配で出直り、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆し、前日の急騰では一気に2020年9月につけた上場来高値2546円を更新した。PERは12.0倍、PBRは0.52倍となお割安であり、上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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