【話題株】アスカネットの空中結像技術が明日、東京都の観光案内所に登場

「エアリアル・イメージング・プレート」東芝が採用し「入力端末」として実用化

 ネットによる写真アルバム制作などのアスカネット<2438>(東マ・売買単位100株)は16日の後場1460円(37円安)で売買が始まり、今のところ10日続落模様となっている。特段、悪いニュースは聞かれず、当面の業績見通しが織り込み済みになってしまったためとか、材料不足といった見方が出ている。

12月17日、女性アンドロイドが案内する「アクアシティお台場」の観光案内所でお目見え

 しかし、今期・2016年4月期の業績見通しは営業・経常・純利益とも13~14%増加を計画し、純利益などは過去最高を更新の見込み。また、ちょうど、明日・12月17日、東京都が臨海副都心「アクアシティお台場」で世界初の等身大女性アンドロイド「地平ジュンこ」による3ヵ国語で案内する観光案内所をオープンし、言語選択などの入力パネルが同社開発の空中結像技術「AIプレート」(エアリアル・イメージング・プレート)を東芝<6502>(東1)の技術で実用化した「空中ディスプレイ」。来年は海外からの観光客の目にとまり、アスカネットの名が一躍、世界の著名企業になるかもしれないといった期待が膨らんでいる。

 東京都が12月9日付で発表した報道資料「『地平ジュンこ』の観光案内所を12月17日に開設」によると、設置するアンドロイド「地平(ちひら)ジュンこ」は、人間らしい容姿と自然な腕や手の動きに加え、東芝独自の音声合成技術を用いて日本語・英語・中国語の3か国語を流暢に話すほか、観光案内所に設置してある3言語対応の入力端末を操作すると身振り手振りしながら案内する。

asu3
 入力端末は、画像を空中に浮かび上がらせる先進技術による「空中ディスプレイ」を採用し、その脚注には「株式会社アスカネットの「AI(エアリアルイメージング)プレート」による空中結像技術を使用」と明記している。このAIプレートは特許を取得しており、量産化、大型化に向けて研究開発が進んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る