【銘柄フラッシュ】MRTなど急伸し大手銀行株は強制評価減の懸念などで連日安値

銘柄

 5日は、「マイナス金利」の副作用でこのところさえない大手銀行株が機関投資家の「有価証券の減損」(強制評価減)などの会計処理にともない一段と売らされる可能性があるとの見方が言われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)が13時過ぎにかけて一時5.3%安まで下げ、昨年来安値を6日連続更新。三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)も一時4.4%安となり昨年来安値を6日続けて更新。みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)は5.4%安の場面があり3日続けて昨年来の安値を更新した。

 一方、原油安の影響でやはり冴えない展開が続いてきた石油株はJXホールディングス<5020>(東1)が大引けで3.4%高の3日続伸となり、出光興産<5019>(東1)も3.1%高となり3日続伸。また、住友金属鉱山<5713>(東1)は資源市況の下げ一服感に加え、「マイナス金利」の影響で預貯金から金や貴金属に資金がシフトする可能性が言われて5.7%高。シャープ<6753>(東1)は台湾・鴻海精密工業の支援など再建の具体化に期待が強まり、14時20分にかけて一段高の16.3%高まで上げ大幅続伸。

 グリー<3632>(東1)は15.3%高となり東証1部の値上がり率1位。楽器のヤマハ<7951>(東1)は四半期決算などが好感されて15.2%高となり値上がり率2位。ビーピー・カストロール<5015>(東1)も好決算などが好感されて11.0%高となり値上がり率3位。ゼリア新薬工業<4559>(東1)も好決算などが好感されて10.2%高。

 MRT<6034>(東マ)は国内初とされるスマホ・タブレットを用いる遠隔診療サービス発表などが好感されてストップ高の21.6%高。ラクス<3923>(東マ)はメール配信システムで先行し夏の選挙を意識する様子があるようで10.4%高。インフォテリア<3853>(東マ)はフィンテック(金融IT)関連株の人気再燃なら必ず出番ありとされて反発し5.7%高。ジェイテック<2479>(JQG)は連日、多言語対応注文支援システムの特許が材料視されて3日連続ストップ高の24.4%高。RSC<4664>(JQS)は警備中堅でリニューアル工事のため休館してきた「サンシャイン60展望台」の4月オープンが思惑材料との見方があり10.3%高。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム<4281>(JQS)は第3四半期決算の大幅増益などが好感されて6.9%高となった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る