バルクホールディングスの第3四半期営業は2.3倍増益、通期計画を上回る

■利益の進捗率は高水準に

 バルクホールディングス<2467>(名セ)の第3四半期連結累計期間の売上高は17億72百万円(前年同期比 17.5%増)、営業利益は72百万円(同2.3倍)、経常利益は73百万円(同2.0倍)、四半期純利益は54百万円(同2.7倍)と大幅増益で着地。通期計画に対する第3四半期の進捗率は、営業利益160.0%、経常利益158.7%、四半期純利益180.0%とすでに上回った。

 各事業の取り組みは、コンサルティング事業では、マイナンバー制度の開始を受けて、同制度への対策支援やプライバシーマーク・ISO27001の新規認定・認証取得支援などに関する受注環境は好調に推移した。また、15年6月には、業界初の情報セキュリティマネジメントシステム運用支援ツール「V-Cloud」の提供を本格的に開始し、導入顧客数は当初想定を上回る状況にある。

 マーケティング事業のマーケティングリサーチ事業では、受注の確保に向けて、競合他社との差別化を図り、また、提供サービスの付加価値向上や事業の収益力強化を目指し、事業基盤の拡充及び再構築に着手した。

 また、セールスプロモーション事業及び広告代理業では、大手スーパーマーケットや大手食品メーカーでのリピート案件、スポット案件ともに好調に推移した。また、キャンペーン企画やデジタルマーケティングを活用した企画提案型の営業活動も積極的に推進し、既存顧客の掘り起こしや新規顧客の開拓に努めた。

 IT事業では、IT投資需要の増加を背景に、開発案件、運用保守案件ともに堅調に推移した。

 住宅関連事業では、継続開催のリフォームイベントや大型改装物件を活用した内覧会等の積極的な広告宣伝活動を実施。リフォーム部門では隣接エリアへの出店を行うとともに、パートナー企業との連携強化に向けた取り組みを進めた。

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想は、前回予想(5月15日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.9%増の21億円、営業利益が同6.6%増の45百万円、経常利益が同6.3%減の46百万円、純利益が30百万円(前期は15百万円の赤字)としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る