【業績でみる株価】テー・オー・ダブリューは5000万円級の大型イベント受注好調、3Qの進捗率高く増額の今期はさらに上振れの可能性

業績でみる株価

■6月配当取りの魅力、中期で株価4ケタ

 テー・オー・ダブリュー<4767>(東1・100株)は、去る5月10日に2016年6月期・第3四半期決算(3Q、7~3月)を発表、前年同期比2ケタ増収、40.7%の営業増益だった。既に、第2四半期時点において通期を上方修正しているが、その通期は前期比12.5%増収、18.3%営業増益の見通し。株価は14年7月の336円から15年11月の837円(株式分割修正)まで2.49倍の上昇。今年2月に515円と調整、足元では26週線(650円)前後でモミ合っている。高利回りから6月の配当取りで注目できる銘柄だろう。

 同社は、企業や行政が業務内容の周知、商品の認知、販売促進目的としたイベントを企画・制作・運営・演出を一括で受注する(大手広告代理店経由)。とくに、IP(デジタル技術とアイディアで感動体験を創りだすプロモーション)の強化に取り組んだ効果で1件当り5000万円を超える大型案件の受注が増加しているという。

 2016年6月期は、売上12.5%増の151億1900万円、営業利益18.3%増の15億7900万円の見通し。期初予想の営業利益14億1600万円を約12%上回る。さらに、第3四半期の営業利益が13億3400万円と通期予想に対する進捗率が84.4%と高いことから通期はさらに上振れる可能性がある。

 今期配当は年20.75円(中間10.25円、期末10.5円)の予定だが、昨年7月1日付で株式2分割を実施しており分割前に置き換えると年41.5円となり実質前期比8.5円の増配となる。EPSは45.2円の見通し。

 配当利回りは年ベースで3.2%、期末配当ベースでも1.6%と、ここから1カ月強の所有期間に照らしてみれば魅力的。PERも14倍強と2ケタ増益で上振れの可能性を思えば割安水準といえる。

 先ず、昨年11月の837円挑戦だろう。さらに、6月期決算発表で次期(17年6月期)見通し好調なら4ケタを目指すものとみられる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る