【今日の言葉】超閑散マーケット

 『超閑散マーケット』=東証1部市場では売買高が少ない状況が続いている。17日(火)は、売買の盛り上がり目安とされる20億株を割り込み17.8億株にとどまり、市場への流入資金の尺度とされる売買代金でも2兆円を割り込み1.8兆円と少ない。今年、最低水準だ。

 「売買高」と表されるように、マーケットは買い手と売り手によって成り立っている。当然、買い手・売り手には、中長期投資家と短期投資家が存在するが、今はどちらも手を出し難い相場環境のようだ。

 中長期投資家はアベノミクスがスタートして丸3年を経過したことで政策が腰折れになるのか一段と期待できるのかを見守っている。短期投資家も3月期決算発表の一巡で手掛けるテーマがなくなり早くも夏枯れ相場的な雰囲気だ。

 発表されたGDP(1~3月)が、予想に反してプラス1.7%(年率)となったことで日銀の追加量的緩和は遠のきそうだとの見方にもなっており、マーケットはこの先、いっそう閑散状態となりそうだ。「こうなったら、上値を期待するより暴落でもよいから出来高が増えてほしい」との市場関係者の声も聞かれる。ただ、昔から、『閑散に売りなし』で、相場は陰の極、となっている可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る