マルマエ:環境良好、試作能力、生産キャパ・受注品種拡大に注力

グラフ=分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■半導体が年間最高残、出荷検収好調FPDは残高確保(5月度)

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)の5月末受注残高は、半導体の好調などを背景に前月残高比9.9%増の367百万円となった。

 好調続く半導体分野は、前月残高に比べ3割超増加、前年同期比14.7%増し、1年間を通じ最高残高181百万円となった。

 引続き出荷検収が好調なFPD分野は、前月比9.6%、前年同月比9.6%それぞれ減少したが173百万円を確保した。

 その他分野では、引き合いは出始めた模様だが受注に至らず受注残高は12百万円に止まった。

 なお、研究開発の一環として進めているリハビリ装置の開発について、今期中に試作機完成をめざしている同社は、他案件との社内競合から設計が遅れや、モーター等購入品に長納期品が必要となったことで、当初見通しより試作機完成が3カ月ほど遅れて11月になることを明らかにした。

■テレビ第10.5世代大型パネルの設投計画が具体化

 同社は見通しについて「半導体分野で拡大傾向が強まると予想し、FPD分野も年末にかけて、国内外で有機EL向けの受注が拡大しはじめるとみている。

 テレビ向けの第10.5世代大型パネル製造装置については設備投資計画が具体化するなど、全般的に良好な事情環境の中で引き合いも増得ているので、試作能力、生産キャパと・受注品種拡大に注力していく」と同社取締役管理部長藤山敏久氏は話している。

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