【話題】大塚家具が年初来安値、創業者前会長の新会社が構想から十余年の「蒔絵たんす」などで反攻?

■高級家具の新会社6月29日開業を前に警戒感を強める様子も

 大塚家具<8186>(JQS・売買単位100株)は15日、取引開始後に1085円(31円安)まで軟化し、小幅だが2月につけた年初来の安値1100円を割り込んだ。特段、会社側のIR発表などは出ていないようだが、創業者の大塚勝久前会長が新たに設立した高級家具販売会社「匠大塚」(東京都中央区)が同日、6月29日の開業を前に大塚家具の創業の地である埼玉県春日部市周辺に向けた日本経済新聞朝刊に折込広告を展開し、逆風の株価材料と受け止める様子がある。

 2月安値の際は出来高が急増して反騰という典型的な底打ちパターンを見せたが、このところは業績見通しの修正を受けた6月初旬の下げ局面で出来高が急増したにもかかわらず、ここ一両日は一段安となってきたため、一筋縄ではいかない相場と警戒感を強める様子もある。

 折込広告には、「構想から完成まで十余年」「長谷川等伯の名画『柳橋水車図』を構図にした蒔絵たんすの特別展示」などとあり、豪勢な展示が行われるようだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る