【話題】中堅建設と道路株に新安値が目立つ、資材、労務費高で収益軒並み悪化

 6月15日のマーケットでは中堅建設株と道路株が年初来安値に沈んでいるのが目を引く。銭高組<1811>、ナカノフドー建設<1827>戸田建設<1860>北野建設<1866>、植木組<1867>などがそろって年初来新安値となっているほか道路株の東亜道路<1882>、日本道路<1884>大林道路<1896>が安値を更新している。

 これらの銘柄には4ケタを超える銘柄はなく、このため買われすぎ人気の反動による下げではなく年初から上値と下値を共に切り下げる人気離散型の中での安値更新といえる。

 四季報を開くと、減益の程度には違いがあるものの、各社とも軒並み減益見通し。資材高と労務費高が利益を圧迫している姿である。日本列島強靭化、地方創生、オリンピック、東北復興、九州復旧など環境は好いように思われるが、実際は厳しいようである。このあたりにもアベノミクスの腰折れ感が現れているようだ。

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