【注目銘柄】三洋貿易はチャート好転、連続最高益、PER、利回りとも割安

注目銘柄

 三洋貿易<3176>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続営業最高益更新見通しで、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社は、1947年の創業以来、堅実と進取の起業精神のもとに、わが国産業界へ優れた各種原材料・機械機器類などの輸入販売を中心として、半世紀以上にわたり国内外で産業の発展と人々の生活向上に貢献している。現在では、ゴム、化学品、機械・環境、産業資材、科学機器の5事業部門が市場ニーズに応じた商品を提供し、取引先から高い評価を得ている。

 新規事業開拓、グローバル展開、M&Aや資本提携等を通じて業容の拡大を図る方針。各事業部門ではより良い評価を得るため、付加価値の高い商品の開発・提案ならびにきめ細かいサービス提供に注力している。

 今2017年9月期第2四半業績実績は、売上高が313億3300万円(前年同期比1.1%増)、営業利益が23億0500万円(同13.2%増)、経常利益が23億7600万円(同8.2%増)、純利益が14億7200万円(同2.8%減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が640億円(前期比5.5%増)、営業利益が40億0500万円(同12.3%増)、経常利益が42億5000万円(同3.4%増)、純利益が26億円(同6.9%減)を見込んでいる。配当予想は46円(第2四半期末23円、期末23円)を予定している。

 株価は、3月29日につけた年初来の高値1520円から6月24日に年初来の安値1041円まで調整を挟んで上昇。ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。同社は、株式会社洸陽電機と6月9日にドイツのブルクハルト社製木質バイオマスコージェネレーション(熱電併給)システムの販売拡大や導入促進において提携することに合意。ボイラーなどの直接燃焼発電方式のシステムと比べて木材使用量が約3割削減できることから、事業採算性の向上に寄与するとの期待感が高まる。連続営業最高益更新見通しで、今期予想PER6倍台と割安感があるほか、配当利回り3.6%と利回り妙味が増す。リバウンド幅を拡げるか注目したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る