【注目銘柄】グローブライドは上場来高値を更新、連続最高純益を買い直し割安修正

注目銘柄

 グローブライド<7990>(東1)は、今2022年3月期の純利益が、連続して過去最高更新と予想され、配当も、連続増配が予定されていることを手掛かりに新型コロナウイルス感染症関連の割安株買いが増勢となっている。7月11日を期限となる東京都など7都府県に発令されている「まん延防止等重点措置」が、延長されるか解除されるか不透明なことも、同社の主力製品が、「ウイズ・コロナ」でも「アフター・コロナ」でも、「三密」回避の需要を強めることも買い材料視されている。

■三密回避で「ウイズ・コロナ」、「アフター・コロナ」の両需要を享受

 同社の業績は、前2021年3月期第2四半期(2020年4月~9月期、2Q)以降に様変わりに好転した。国内トップの釣り具が、「三密」を回避するアウトドアスポーツとして国内外で見直され需要が急増したことが要因で、前期業績は、2Q累計業績を含めて3回も上方修正され、前3月期通期純利益は、最終的に今年2月の再上方修正値を上ぶれ47億9700万円(前々期比4.27倍)とV字回復した。前々期に計上した子会社の固定資産とのれんの減損損失11億2300万円が一巡したことも寄与した。配当は、期初予想の65円を70円(前々期実績65円)に増配した。

 今2022年3月期業績は、売り上げ1100億円(前期比9.7%増)、営業利益80億円(同8.0%増)、経常利益78億円(同9.2%増)、純利益57億円(同18.6%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新する。新型コロナウイルス感染症は、第5波の感染爆発が懸念されており、「ウイズ・コロナ」需要も、感染収束後の「アフター・コロナ」需要も享受することから、前期業績と同様に上ぶれペースで推移することが期待されている。配当は、年間75円と連続増配を予定している。

■最高値更新もPERはなお9倍台と割安で上値挑戦余地

 株価は、昨年3月のコロナ・ショック安で突っ込んだ1465円安値から「ウイズ・コロナ」株人気で底上げし、前期2Q累計業績の上方修正で3650円高値、前期通期業績の1回目の上方修正では4435円高値、2回目の上方修正では4780円まで上値を伸ばし、2015年に実施した株式併行後の上場来高値となった。今期業績の発表では、予想業績が、市場コンセンサスを下回るとして3575円安値に瞬間的に突っ込んだが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大でリバウンド、足元では感染症の第5波が警戒されていることで年初来高値を更新した。PERは9倍台となお割安であり、一段の上値チャレンジに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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