【業績でみる株価】アルトナーはボックス上放れの動き、17年1月期第2四半期累計が増収増益で通期増額余地

 アルトナー<2163>(JQ)が9月7日発表した17年1月期第2四半期累計(2~7月)の非連結業績は増収増益だった。技術者派遣需要が高水準であり、稼働人員および単価が前年同期を上回った。通期予想を据え置いたが増額余地がありそうだ。株価はボックスレンジ上放れの動きを強めている。

 17年1月期第2四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比8.0%増の25億63百万円、営業利益が同0.2%増の2億98百万円、経常利益が同3.6%増の3億05百万円、純利益が同7.4%増の1億99百万円だった。技術者派遣事業の需要が高水準であり、稼働人員および技術者単価が前年同期を上回ったことなどで増収だった。利益面では稼働率が高水準だったことも寄与して採用コスト増加などを吸収した。

 通期予想は据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が51.3%、営業利益が59.8%、経常利益が60.8%、純利益が59.7%と高水準である。顧客企業との上期の技術者単価契約改定が当初計画を上回り、下期も同水準で推移することが予想されることを勘案すれば、通期会社予想に増額余地がありそうだ。

 株価は1000円~1200円近辺でボックス展開の形だ。ただし8月26日に1389円まで急伸して1月の年初来高値に面合わせとなる場面があり、9月7日も1230円まで上伸してボックスレンジ上放れの動きを強めている。上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る