【株式評論家の視点】串カツ田中は需給面の良好なIPO、出店拡大で高い成長続く

株式評論家の視点

 串カツ田中<3547>(東マ)は、9月14日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「串カツ田中の串カツで、一人でも多くの笑顔を生むことにより、社会貢献する。」という企業理念のもと、店舗価値のさらなる向上を図るべく、引き続き成長のための施策を実施している。新規出店をベースとした売上・利益の成長性、「串カツ田中」フォーマットの優位、豊富な出店余地、ブランド品質を維持しながらのFC展開を特徴・強みとして事業を運営している。

 大阪伝統の味串カツや接客サービスへのこだわりで他社との差別化戦略を推進し、今2016年11月期の出店は直営店18店舗及びフランチャイズ店(FC店)20店舗を計画しているが、6月末現在において直営店10店舗、FC店15店舗を出店し、出店計画は順調に推移している。11月期末においては直営54店舗、FC店78店舗の合計132店舗体制を計画している。

 今16年11月期第2四半期業績実績は、売上高が18億2000万円、営業利益が1億3900万円、経常利益が1億8700万円、純利益が1億0700万円に着地。

 通期業績予想は、売上高が40億5800万円(前期比61.6%増)、営業利益が2億9300万円(同45.3%増)、経常利益が3億7500万円(同40.4%増)、純利益が2億4600万円(同33.8%増)を見込んでいる。上場資金は新規出店費用に充当し年間配当は当面見送る予定。

 株価は、9月14日に公開価格3900円を13.5%上回る4425円で初値をつけた後、同16日高値6630円と上昇。モミ合っている。店の立地は住宅地や繁華街が多いが、全国1,000店舗体制構築を目指しロードサイドなど新たな出店エリアを開拓しており、高い成長が続くと予想する。目先5500円割れを下値として固めた感はあり、需給面の良好なIPOとして人気が継続する可能性大。(株式評論家・信濃川)

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