【株式評論家の視点】Gunosyは記事配信を展開、ダウンロード1000万超、今期営業利益5.9倍

株式評論家の視点

Gunosy<6047>(東マ)は、今年4月28日に東京証券取引所マザーズに上場。スマホ向けに新聞・雑誌、ネットメディアと提携して記事を配信するキュレーションアプリ「Gunosy」(グノシー)を展開中している。国内累積ダウンロード(DL)数は2015年5月期末977万(前期比625万増加)で、現在1000万を突破し、2016年5月期末には1354万を見込んでいる。

今2016年5月期・第1四半期業績実績は、売上高8億8000万円、営業利益4700万円、経常利益4900万円、純利益4500万円に着地。ダウンロード(DL)数やアクティブユーザー数が計画通り増加したほか、動画広告の新商品提供効果も寄与し、前年同期比で増収増益着地。

今16年5月期・第2四半期以降は、1ダウンロード(DL)当たりの収益性の改善として、外部アドテクパートナーとの提携等による広告主の受け入れと好調な動画広告等の高単価商材の商品開発と販売強化に取り組んでいるほか、配信情報領域の継続拡大として「グノシー占い」の提供開始、「グノシーおトク」の提供開始によりアクティブユーザー数の増加、1ダウンロード(DL)当たりの獲得費用(CPA)の上昇抑制に取り組んでいる。

通期業績予想は、売上高51億3300万円(前期比62.2%増)、営業利益11億2800万円(同5.9倍)、経常利益11億2800万円(同7.4倍)、純利益10億0100万円(同7.4倍)を見込んでいる。

株価は、5月7日につけた上場来の高値2140円から9月8日に上場来の安値932円まで調整を挟んで9月30日高値1395円と上昇。10月5日安値1009円と売り直されて出直りつつある。サイバーエージェントのアドテクノロジー分野におけるサービス開発を行うアドテクスタジオと広告に関する業務提携で合意したと発表。Gunosyが提供する「Gunosy Ads」や「Gunosy Network Ads」で、サイバーエージェントアドテクスタジオが提供する広告プロダクトと広告配信・広告在庫の相互受け入れや新商品の共同開発を行い、新たな価値と体験の創出を目指すとしており、広告配信連携が業績に貢献する見通し。1000円どころが底値として強く意識された感があり、リバウンド相場入りとなるか注目されそうだ。(株式評論家/アナリスト・信濃川)

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