【業績でみる株価】小津産業は17年5月期第1四半期営業増益、進捗率高水準で通期予想に増額余地

■通期増額余地がありそう

 小津産業<7487>(東1)が10月6日発表した17年5月期第1四半期の連結業績は増収営業増益だった。通期予想は据え置いて営業減益予想だが、第1四半期の進捗率が高水準であり、増額余地がありそうだ。株価は安値圏モミ合いから上放れて戻り歩調だ。上値を試す展開だろう。

 17年5月期第1四半期連結業績は、売上高が前期比6.5%増の103億66百万円、営業利益が同8.2%増の2億14百万円、経常利益が同4.3%減の1億99百万円、純利益が同4.5%減の1億24百万円だった。不織布事業が3.1%減収、2.8%減益とやや低調だったが、家庭紙・日用雑貨事業が11.9%増収、4.3倍増益と好調だった。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が前期比3.2%増の400億円、営業利益が同6.2%減の5億50百万円、経常利益が同3.6%減の5億70百万円、純利益が同横ばいの3億70百万円としている。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.9%、営業利益38.9%、経常利益34.9%、純利益33.5%と高水準である。通期増額余地がありそうだ。

 株価は直近安値圏2000円近辺でのモミ合いから上放れて戻り歩調の展開となった。9月29日には2150円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。3月の年初来高値2322円を試す展開だろう。

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