【業績でみる株価】じげんは日柄調整一巡して上値試す、18年3月期1Q大幅増収増益で通期予想に増額余地

 求人や不動産など各種情報サイトを一括検索する集約サイトを展開しているじげん<3679>(東マ)の18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も大幅増収増益予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は日柄調整一巡して上値を試す展開が期待され、13年IPO時の高値も視野に入りそうだ。

■18年3月期(IFRS)1Q大幅増収増益で通期予想に増額余地

 18年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比57.1%増の25億02百万円、営業利益が61.5%増の8億47百万円、税引前利益が61.6%増の8億44百万円、そして親会社の所有者に帰属する純利益が61.1%増の4億99百万円だった。

 四半期業績として過去最高を更新した。主力の人材領域が60%増収、さらに不動産領域が35%増収、生活領域が93%増収と、いずれも大幅伸長した。コスト面では三光アドの連結化で売上原価が増加したが、広告宣伝費や販売促進費の効率化を推進して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比39.4%増の105億円、営業利益が29.7%増の32億20百万円、そして親会社の所有者に帰属する純利益が31.0%増の19億30百万円としている。人材領域、不動産領域、生活領域とも好調に推移する見込みだ。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.8%、営業利益26.3%、親会社の所有者に帰属する純利益25.9%と順調である。積極的な事業展開で通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は日柄調整一巡して上値試す、13年IPO時の高値も視野

 株価は6月22日の年初来高値1878円から利益確定売りで反落したが、8月4日の直近安値1515円から切り返して8月28日には1803円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。日柄調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。13年12月IPO時の上場来高値2070円も視野に入りそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る