【株式市場】ユーロの混乱一巡との見方で日経平均は大幅反発し今年の高値に進む

◆日経平均の終値は1万7768円30銭(299円78銭高)、TOPIXは1426.38ポイント(24.30ポイント高)、出来高概算(東証1部)は21億8681万株

チャート15 27日後場の東京株式市場は、ギリシャ総選挙の直後にみられた急激なユーロ安・円高は収束したとの見方が広がり、ユーロの巻き戻しと円安基調を改めて好感する形でキヤノン<7751>(東1)などが軒並み高値圏で強調展開となり、日経平均は大引け間際に299円89銭高(1万7768円41銭)まで上げて今年に入っての高値に進んだ。

 後場は、前場まで7日連続高だったソニー<6758>(東1)が軟化したものの、欧州関連株としてファナック<6954>(東1)などが強く、中越パルプ工業<3877>(東1)は樹木セルロース活用の新素材を材料にストップ高を続けた。ディフェンシブセクターとされるキッコーマン<2871>(東1)武田薬品工業<4502>(東1)などが高値を更新し、カジノ関連法案に期待してオーイズミ<6428>(東1)なども高い。リアルワールド<3691>(東マ)はGMOグループとの提携が好感されて急動意となった。

 東証1部の出来高概算は21億8681万株(前引けは10億8117万株)、売買代金は2兆1951億円(同1兆138億円)。1部上場1863銘柄のうち、値上がり銘柄数は1506(同1398)銘柄、値下がり銘柄数は267(同326)銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種(前引けも32業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、電力・ガス、精密機器、鉄鋼、銀行、医薬品、水産・農林、サービス、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る