弁護士ドットコムの17年3月期・第2四半期決算は営業利益45%増加など拡大続く

株式市場 銘柄

■登録弁護士数は39%増加、サイト訪問者数や各サービスの会員数も順調に増加

 弁護士ドットコム<6027>(東マ)は10月31日の取引終了後に2017年3月期・第2四半期決算(16年4~6月累計)を発表。身近な話題を弁護士が法的観点から解説する「弁護士ドットコムニュース」の記事配信による認知度向上などに努めた結果、16年9月における月間サイト訪問者数は836万人(前年同月比25.2%増)となり、売上高は7億5200万円(前年同期比54.2%増)、営業利益は1億7900万円(同45.4%増)など、売上高・各利益ともに前年同期比大幅増加となった。

 当期間の純利益は1億1400万円(同43.7%増)となった。3ヵ月ごとの四半期売上高を見ると、とりわけ16年3月期の第3四半期から傾向的な増加を続けているのに対し、販売費および一般管理費の四半期推移はわずかな伸びにとどまり、利益率の拡大が続いている。

 第2四半期末時点での会員登録弁護士数は前年同月比38.5%増加して1万1706人。また「弁護士ドットコム」の有料会員サービスの有料会員数は前年同月比48.4%増の8万8091人となり、各サービスの会員数も順調に増加している。

 また、2015年10月にリリースした日本初のWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の導入企業数は3400社を突破した。クラウドサインは、秘密保持の必要な契約書や業務委託契約書など企業間の契約書類、見積書、発注書、納品書、請求書などを電子書面上で完結するもので、利用者にとっては、契約締結作業のスピードアップ、郵送代・紙代・印紙代などのコスト削減になり、業務の透明性向上によるコンプライアンス強化にもつながる。2016年8月には、スマートフォン対応型もリリースした。

 17年3月通期の業績見通しは16年5月に公表した通期の業績予想に変更はなく、売上高は前期比47.3%増の16億4200万円、営業利益は同35.5%増の4億円、純利益は同34.5%増の2億4000万円、1株利益は11円15銭と、連続で最高を更新する見通し。「クラウドサイン」のスマートフォン対応型を2016年8月にリリースし、外出先でPCを開けないユーザーも、手軽にスピーディーに契約を締結することが可能になるなど、利便性の拡大などが本格的に寄与するものとみられる。

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