【業績でみる株価】東京ソワールは16年12月期第3四半期累計大幅増益で通期利益予想も大幅超過達成

 婦人フォーマルウェア大手の東京ソワール<8040>(東2)が11月11日発表した16年12月期第3四半期累計業績は大幅増益だった。そして通期利益予想も大幅超過達成している。株価は下値固めが完了して基調転換の動きだ。大幅増益を好感して戻りを試す展開が期待される。

 16年12月期第3四半期累計(1~9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の134億60百万円、営業利益が同2.9倍の3億54百万円、経常利益が同97.8%増の4億25百万円、純利益が同56.4%増の1億78百万円だった。

 売上面では主力のブラックフォーマルが1.4%増収と堅調だが、カラーフォーマルが5.9%減収、アクセサリー類が6.9%減収で、全体として減収だった。利益面では不採算店舗の人員見直しや店舗撤退による人件費の減少、不採算ブランドの廃止などが寄与して大幅増益だった。

 通期予想は据え置いて売上高が前期比1.1%増の173億円、営業利益が50百万円(前期は4億70百万円の赤字)、経常利益が1億50百万円(同3億41百万円の赤字)、純利益が30百万円(同2億86百万円の赤字)としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高77.8%、営業利益708.0%、経常利益283.3%、純利益593.3%で、各利益は大幅に超過達成している。通期増額の可能性が高いだろう。

 株価は年初来安値圏170円~180円近辺で下値固めが完了して切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると戻りを押さえていた26週移動平均線を突破して基調転換の動きだ。大幅増益を好感して戻りを試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る