【業績でみる株価】ハピネス・アンド・デイは17年8月期第2四半期累計大幅増益で通期も上振れ期待

 宝飾・時計・バッグ・雑貨などのセレクトショップを全国のSC内で展開しているハピネス・アンド・デイ<3174>(JQ)の3月28日に発表した17年8月期第2四半期累計の非連結業績は大幅増益だった。通期予想上振れに対する期待も高まる。また自己株式取得も発表した。株価は底打ちして急伸し、15年6月の戻り高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年8月期第2四半期累計(9~2月)の非連結業績は、売上高が前年同期比10.1%増の100億99百万円、営業利益が同72.7%増の4億08百万円、経常利益が同79.9%増の3億94百万円、純利益が同2.6倍の2億24百万円だった。2月17日発表の増額修正値を上回る大幅増収増益だった。

 新規出店や店舗改装、新作商品投入や催事による販売強化などで特に年末年始商戦が想定以上に好調に推移した。また前期末における不採算店の閉店・減損処理なども寄与して販管費や特別損失が縮減した。

 通期の非連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比4.7%増の178億37百万円、営業利益が同53.6%増の2億32百万円、経常利益が同66.9%増の1億97百万円、純利益が77百万円(前期は2億14百万円の赤字)としている。

 クリスマス・年末年始商戦などで第2四半期(12~2月)の構成比が高い季節要因があるが、第2四半期累計が計画を大幅に上回ったことで通期予想にも上振れ期待が高まる。

 なお3月28日には自己株式取得も発表した。取得株式総数の上限4万株、取得価額総額の上限4000万円、取得期間17年3月29日~17年5月31日としている。そして3月29日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって自己株式を取得(上限2万2000株)する。

 株価は底打ちして急伸している。底値圏600円近辺でのモミ合いから上放れて3月21日の948円まで上伸した。そして15年6月の戻り高値1090に接近している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラ

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