【注目銘柄】セリアは上場来高値更新の展開、18年3月期増益・増配予想で4月の既存店売上も好調

注目銘柄

 セリア<2782>(JQ)に注目したい。100円ショップ業界2位で東海地盤に全国展開している。17年3月期が大幅増益・増配となり、18年3月期も増益・増配予想である。4月の既存店売上も前年比104.4%と好調だ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■既存店好調で18年3月期も増益・増配予想

 5月10日発表の17年3月期非連結業績は売上高が16年3月期比11.0%増の1453億28百万円、営業利益が同26.3%増の151億71百万円、経常利益が同26.2%増の152億18百万円、純利益が同32.5%増の105億33百万円だった。配当は同10円増配の年間40円とした。

 直営既存店売上が103.1%と好調に推移し、新規出店、想定以上の円高による仕入価格の抑制も寄与して大幅増収増益だった。店舗展開は新規出店が直営店140店舗、退店が直営店36店舗、FC店3店舗とほぼ計画どおりに進捗し、期末店舗数は直営店1369店舗、FC店55店舗の合計1424店舗となった。

 18年3月期の非連結業績予想は売上高が17年3月期比8.7%増の1580億円、営業利益が同9.4%増の166億円、経常利益が同9.1%増の166億円、純利益が同9.2%増の115億円としている。配当予想は年間25円で、17年4月1日付の株式2分割を考慮して17年3月期の年間40円を20円に換算すると、実質的に5円増配となる。連続増配である。

 また5月8日発表の17年4月の月次売上高によると、全店が113.0%、既存店が104.4%と好調に推移している。通期ベースでも好業績が期待され、増額余地もありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は16年7月の4460円を突破して上場来高値更新の展開となった。そして5月16日には5340円まで上伸した。週足チャートで見ると4500円近辺のフシを突破した。そして13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る