【編集長の視点】サンセイランディは年初来高値を射程、2Q業績期待で割安株買いが拡大し民泊関連株人気もオン

 サンセイランディック<3277>(東1)は、前日13日に6円高の784円と3日続伸して引け、今年2月27日につけた年初来高値817円に射程圏に捉えた。同社株は、今年8月10日に今12月期第2四半期(2017年1月~6月期、2Q)累計業績の発表を予定しており、今期第1四半期(2017年1月~3月期、1Q)業績が、赤字着地したものの不動産販売事業の仕入高が、大幅増となったことから業績期待を高めて割安株買いが増勢となった。また、7月2日に投開票された東京都都議会選挙で小池百合子東京都知事が率いた都民ファーストが圧勝し、2020年の東京オリンピックへの政策対応が加速すると予想されることから、同社がこのところ相次ぎ打ち出している民泊関連の新規事業に追い風になるとして関連株人気も高めている。

■今12月期業績は連続して過去最高を更新し配当も連続増配

 同社の今期2Q業績は、期初に売り上げ53億200万円(前年同期比10.7%減)、営業利益1億2300万円(同76.6%減)、経常利益7800万円(82.4%減)、純利益1900万円(同91.8%減)と減収減益転換が予想されていた。前期に不動産販売事業の仕入高が、居抜き物件を中心に減少した影響が続いているためだが、この仕入高は今期1Qに入って急回復した。昨年停滞していた本社でまとまった規模の仕入を行い、底地が9億9000万円(前年同期比96.4%増)、居抜きが8億900万円(同93.0%増)と大幅に増加し所有権の仕入高の減少をカバーして、合計で18億600万円(同38.6%増)と前年同期の44.2%減から大きくリバウンドした。このリカバリーが、2Q累計業績に早期寄与するか、決算発表に注目度が集まっている。

 もっとも今12月期業績は、底地販売が2Q以降に増加して前期比17.1%増、居抜き販売が同32.3%増と計画されているため連続して過去最高を更新、売り上げ144億4800万円(前期比17.5%増)、営業利益14億6600万円(同1.4%増)、経常利益13億7400万円(同3.4%増)、純利益9億2900万円(同8.9%増)と予想し、配当も、年間15円(前期実績12円)へ連続増配を予定している。

 一方、民泊事業は、不動産権利調整のスペシャリストとして不動産流動化ビジネスとして注力、今年6月30日には公認民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する百戦錬磨(宮城県仙台市)と業務提携した。両社は、これまで約1年間、東京都大田区で試験的に民泊施設を運用し、今年4月には不動産賃貸オーナー向けの民泊ビジネスの経営セミナーなども開催しており、今年6月9日に住宅宿泊事業法(民泊新法)が成立したことから一段と攻勢を強める。これに続いて7月10日には、百戦錬磨、あんど(千葉県船橋市)の3社で「高齢者や障害を持ってる方への住まいに関する生活支援の共同事業」を千葉県船橋市で試験的に開始し、共同で開拓した民泊物件を住宅弱者に一時的な住まいとして提供する。

■2月高値の期日向かいのチャンスを示唆しPER6倍台、PBR0.9倍の修正に弾み

 株価は、前期業績の上方修正を好感して年初来高値817円をつけ、25日移動平均線を出没する上下80円幅のレンジ相場を続け、百戦練磨との業務提携、東京都都議会選挙、千葉県船橋市での試験事業開始などをキッカケにレンジ上限を上抜いてきた。PERは6倍台、PBRは0.9倍、配当利回りは1.91%となお評価不足で、2月高値の期日向かいのチャンスを示唆しており、年初来高値更新で弾みをつけ昨年3月高値1057円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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