リコーリースは特別目的会社3社との間で、物流施設の屋根に設置する太陽光発電設備の割賦販売契約を締結

■施設の屋根に設置する形態の大型の太陽光発設備は初めての取り組み

 リコーリース<8566>(東1)は、26日、特別目的会社3社(RW RENEWABLES4合同会社〈以下、「RW4」〉、RW RENEWABLES5合同会社〈以下、「RW5」〉、RW RENEWABLES6合同会社〈以下、「RW6」〉)との間で、物流施設の屋根に設置する太陽光発電設備の割賦販売契約を締結した。

 RW4合同会社及びRW5合同会社、RW6合同会社は、日本、中国、韓国、シンガポールに活動拠点を置き、物流施設の開発、リーシング、資産管理を手掛けるESR株式会社が建設した物流施設の屋根を賃借し、屋根上で太陽光発電事業を行う特別目的会社である。

 同社はこれまでにも太陽光発電設備に対するリース契約または割賦販売契約を数多く手掛けてきたが、施設の屋根に設置する形態の大型の太陽光発設備は初めての取り組みとなる。

 本取り組みにおける出力規模は合計で11.31MWとなり、年間予想発電量は12,450MWh(一般家庭のおよそ4,100世帯分の年間電力消費量)に相当する見込み。

 物流施設の屋根に太陽光パネルを敷設し発電事業を行うことにより、物流施設オーナーは本来経済価値の無い屋根を賃貸することで賃料収入を得ることができ、太陽光発電事業者は地上設置では必要な造成費用をかけることなく効率的な発電事業を運営することが可能となる。さらに太陽光パネルの遮熱効果により、物流施設の空調コストの削減にも繋がる。

 そのため、物流施設のほか、工場施設またはオフィスビルなど、屋根を活用した太陽光発電事業に対する需要は今後も増加していくことが見込まれている。

 同社は、2017年度を初年度とする中期経営計画の事業成長戦略の一つに「創エネ・省エネを軸とした新たな環境分野への挑戦」を掲げており、2019年度における環境関連分野のリース・割賦事業取扱高500億円を目標としている。

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