【話題】死亡率20%の「マダニ」感染症など材料にアグロカネショウなど高い

■今年の発症者は8月6日までに統計開始後最大になり猛威と伝えられる

 農薬専業のアグロ カネショウ<4955>(東1)は31日の後場一段と強含み、取引開始後に1689円(67円高)まで上げて戻り高値を更新している。大型のダニ「マダニ」が原因とみられる疾患について、30日夜のNHKテレビ番組「クローズアップ現代」が「命を奪うマダニ感染症」と伝え、同社の殺ダニ剤「テデオン乳剤」などがクローズアップされている。また、「ヤブ蚊マダニジェット」のアース製薬<4985>(東1)も5350円(150円高)と高い。

 「マダニ」が原因と見られる感染症「SFTS」(重症熱性血小板減少症候群)は、報道によると、「国内での死亡率は20%にのぼり」「ことしは発症者の数が8月6日までに64人と、統計があるここ5年間で最も多くなるなど猛威をふるっています」「数日から2週間ほどの潜伏期間のあと、発熱やせき、おう吐や下痢などの症状が現れ、重症の場合は、血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなり死亡することもあります」(NHKニュースWEB8月30日配信記事より)という。

 株価材料としては思惑先行の域を出ず、「ヒアリ」問題が世間をにぎわせたときに似た一過性の動きになる可能性が高いとの見方もあるが、こうした材料は折に触れて蒸し返されることがあるため、関連銘柄をチェックする様子がある。フマキラー<4998>(東2)も高く、防虫忌避素材などのニックス<4243>(JQS)も堅調に推移している。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る