【株式市場】材料株が強く電力株も上げ日経平均は約2年ぶりに2万600円台を回復

株式

◆日経平均の終値は2万614円07銭(213円29銭高)、TOPIXは1684.46ポイント(10.84ポイント高)、出来高概算(東証1部)は14億5094万株

チャート11 3日後場の東京株式市場は、13時頃にかけてややダレる場面があったが、希望の党の小池百合子代表・東京都知事が衆院選に出馬しない考えを示したと伝えられ、「脱・原発」の後退観測から関西電力<9503>(東1)が一段高の4%高となるなど電力株が軒並み上昇。産業コスト低下の見方から株価指数の先物が先行高し、日経平均は再びジリ高傾向となり、大引けにかけて227円60銭高(2万628円38銭)まで上げた。大引けでの2万600円台は2015年8月以来、約2年ぶり。東証2部指数と日経JASDAQ平均が高く、東証マザーズ指数は安い。

 後場は、進学会ホールディングス<9760>(東1)が同業2社との提携などを材料に一段高となる場面を見せて活況高となり、三井不動産<8801>(東1)などの大手不動産株は14時を過ぎてから一段と強張った。アライドアーキテクツ<6081>(東マ)はスマートフォン上で発信力のある「インフルエンサー」支援プロモーション事業が注目されて出直りを拡大。シンワアートオークション<2437>(JQS)はこのところの株高が追い風とされて出直り拡大。

 東証1部の出来高概算は14億5094万株(前引けは7億1407万株)、売買代金は2兆2821億円(同1兆666億円)。1部上場2030銘柄のうち、値上がり銘柄数は1172(同1099)銘柄、値下がり銘柄数は759(同818)銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種(前引けは26業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、不動産、電力・ガス、水産・農林、医薬品、倉庫・運輸、非鉄金属、電気機器、鉄鋼、輸送用機器、などだった。(HC)

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