エイトレッドの第2四半期は、新規導入企業が順調で、増収増益

■パッケージソフト、クラウドサービス共に導入企業数が順調に推移

 ワークフローソフト専業のエイトレッド<3969>(東マ)の第2四半期は、新規導入企業が順調であったことから、増収増益となった。

 今期18年3月期第2四半期業績は、売上高5億27百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益1億60百万円(同3.6%増)、経常利益1億60百万円(同4.7%増)、純利益1億07百万円(同8.8%増)となった。

 同社は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成~申請~回覧~承認~保存~履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセス(または一連の流れ・プロセスを可視化した図式)のことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 セグメント別の業績を見ると、パッケージソフトは、全国主要都市でのセミナーの実施等により、導入企業数が順調に推移した。X-pointについては、前年同期のVer1.8のサポート終了に伴うVer2.0への移行案件の反動減の影響があった。その結果、当第2四半期累計期間のフロー売上高は2億3百万円(同13.0%減)、ストック売上高は2億9百万円(同14.2%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、4億12百万円(同1.0%減)となった。

 クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長を背景として、人員を増強する等の販売体制を強化したことにより、新規導入企業数が順調に推移した。その結果、当第2四半期累計期間のフロー売上高は17百万円(同70.3%増)、ストック売上高は96百万円(同53.5%増)となり、クラウドサービス全体の売上高は、1億14百万円(同55.9%増)となった。

 通期業績予想は、当初予想を据え置いている。

 ちなみに、今期18年3月期業績予想は、売上高11億50百万円(前期比19.6%増)、営業利益3億36百万円(同16.5%増)、経常利益3億36百万円(同20.6%増)、純利益2億21百万円(同16.0%増)と最高益更新を見込む。

 配当については、ストック型の安定した業績が見込めることもあり、年間配当31円(第2四半期末15円50銭、期末15円50銭)と増配を予想している。

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