【狙い場・買い場】ニチユ三菱フォークリフトは500円台回復、三菱重工との統合効果発現、2ケタ増益

狙い場・買い場

 ニチユ三菱フォークリフト<7105>(東1)は、705円と700円台を回復しています。好業績の割安銘柄として水準訂正が期待されそうです。

 同社は、2013年度に日本輸送機株式会社と三菱重工業株式会社のフォークリフト事業部門が事業を統合し、新たに「ニチユ三菱フォークリフト株式会社」としてスタート。バッテリーフォークリフト、エンジンフォークリフト、搬送用ロボット、自動倉庫、LAN等の物流システム商品、電気自動車、モノレール等の開発・設計・製造・販売を行っています。

今年度は中期経営計画の初年度として、統合によるシナジー効果の早期創出の実現を図り、最終年度(平成30年3月期)の「連結売上高2800億円、同営業利益率8%」を実現するための具体的施策を展開しています。

今2015年3月期・第3四半期業績は、売上高が2027億円(前年同期比34.6%増)、営業利益が85億1500万円(同45.1%増)、経常利益が81億8100万円(同35.9%増)、純利益が45億4600万円(同2.1倍)と大幅増益で着地しました。

国内では前年度の三菱重工業株式会社とのフォークリフト事業の統合後の費用が減少。中国・東南アジアでは統合エナジーが出始め、米国・中国などで売上高が増加。欧州を除き堅調に推移しています。

通期業績予想は、売上高が2450億円(前期比19.0%増)、営業利益が100億円(同26.4%増)、経常利益が90億円(同13.5%増)、純利益が50億円(同91.7%増)と大幅増益を見込んでいます。年間配当は期末一括10円(同2円増)と増配を予定しています。

株価は、昨年9月26日に昨年来の高値865円と買われた後、2ヶ月半ほどモミ合っていましたが、2月17日安値666円まで約200円(23%)の調整を挟んで上昇しています。

特に注目されるのが無人搬送システムです。倉庫内物流を高速化する垂直搬送システムや、全方向に自在に動く無人搬送車、高次元で最先端の自動化を推進する無人フォークリフトなどが多様々な業種に導入される可能性があります。今期予想PER10倍台と割安感があり、水準訂正が続くと期待されます。(N)

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